利益率の出し方【正しい計算方法】

物販でなんとなく利益を出している状態では収益が安定しません。

出ている数字をデータ化し、正しく把握することで稼げる額も変わってきます。

今回は、結構間違える人が多い利益率の計算方法についてお伝えします。

目次

利益率の正しい計算方法

利益率は以下の計算式で求めることができます。

計算式

利益率(%)=純利益÷売上×100

たったこれだけですが、以下のように間違えている人が多いようです。

間違った計算式

利益率(%)=純利益÷原価(仕入額)×100

ちなみに、ここで言う「純利益」とは「売上-(仕入額+送料+手数料)」です。

言葉だけで見ても理解しづらいと思うので実際に計算してみましょう。

具体的な計算例

手数料がキリのよい値なのでメルカリで商品を販売したとします。

  • 仕入額:1000円
  • 売上:3000円
  • 送料:500円(出品者負担)
  • 手数料:売上の10%

とすると、

計算例

売上3000円-(仕入額1000円+送料500円+手数料300円)=純利益1200円

純利益1200円÷売上3000円×100=利益率40%

というふうに利益率を出すことができます。

では間違った計算式でも計算してみましょう。

間違った計算例

純利益1200円÷原価(仕入額)1000円×100=利益率120%

となります。

よく、「1000円で仕入れて利益が2000円出たから利益率200%です」みたいに利益率に100を超えた数字を使っている人がいますが、それは間違った計算をしているからです。

例え、

  • 仕入額:0円(景品や貰い物など)
  • 売上:1000円
  • 送料:0円(購入者負担)
  • 手数料:0%(以前のラクマや手渡しなど)

だとしても純利益1000円÷売上1000円×100=利益率100%となります。

これらの計算から分かると思いますが、利益率が100%を超えることはありません。

利益率の出し方を知ることによるメリット

利益率の出し方を知ることによるメリットは2つあります。

利益が増える

冒頭でもすこしお伝えしましたが、なんとなく利益を出している状態って実は危険です。

利益率としてデータを出しておくことで、商品ごとの売れ行きや傾向などを把握することができます。

このデータがある程度集まってくると、商品の仕入れや値段設定でミスをすることも減りますし、在庫を抱えてしまうリスクも減ります。

言い換えると、利益の出る商品だけを仕入れ、確実に売り捌けるようになります。

物販をやっている人には欠かせないことなので、必ず利益率を出して利益を管理してください。

情報を見抜ける

インターネット上にはせどり(転売)や物販に関する様々な情報が点在しています。

自分のやっていることが上手くいかない時など、他の人の情報を頼りにする時も多々あると思います。

勿論、参考になる情報を発信しているサイトも多いですが、中には誤った情報を発信しているサイトもあり、間違った計算式で利益率を掲載しているサイトなどもあったりします。

それが勘違いなのか意図的なのかは分かりませんが、利益管理がきちんとできていない人の情報はあてにしない方が身のためです。

本当に継続して利益を出しているのか怪しかったりもするので、情報を得る際に利益率などをよく確認してください。

このように、利益率の出し方を知っていると情報の正誤を見抜くことができます。

まとめ

利益率の正しい出し方を知っておくことで、今後の利益アップに繋がります。

また、正しい情報と誤った情報を見抜けるようにもなります。

これまで利益率を出していなかった人は今日からでも大丈夫なので、商品一つ一つの利益率を出してデータ化してみましょう。

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